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ロックマンゼロ発売から10年、ゼロが出た意義を考える
2012-04-28
2002年4月26日に「ロックマンゼロ」が発売されてから、今年で10年となりました。当時の状況と、ロックマンゼロのシリーズ中の意味合いについて振り返りたいと思います。
■2Dアクションロックマン再興としてのロックマンゼロ
ゼロシリーズのロックマン史上での意義として、初代から続く2Dアクションとしてのロックマンが復活した、という点があります。
それを見るために、ゼロ発売の数年前からの状況を追ってみます。
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1990年代後半、PSへのゲーム機世代交代が起こった時代。
プレイステーションの躍進は、ゲームジャンルの変遷にも大きな影響を与えています。
今から見ると描画性能が貧弱な感はありますが、当時の3Dグラフィックゲームの勢いはものすごく、猫も杓子もポリゴンポリゴン。
アクションゲームの雄、マリオも「スーパーマリオ64」として3Dデビューを果たすなど、アクションゲームにも3D化の波が訪れていました。
ロックマンシリーズも、DASHやバトル&チェイスを発売し、3Dゲームへの意欲を見せていましたが、あくまでメインは2D。
ロックマンX4、ロックマン8…PSでも2Dアクションを引き続きリリースしてきました。
しかし、初代は8以降のPSでのアクションゲームのリリースはなし、またXシリーズもX4の後、3年以上も沈黙。
長いブランクとボンボンのバックアップがなくなったのが影響したのか、その後のX5,X6は以前ほど売り上げを得ることができず、さらにゲームバランスでも調整不足の跡が見られました。
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売り上げも質も落ちつつあり、ロックマンシリーズもこれまでか・・・と多くの人が感じたことでしょう。
その状況を救ったのが、新形態ハード、ゲームボーイアドバンスでした。
まず発売同時ソフトとして「ロックマンエグゼ」を発売し、シリーズ復活のきっかけをつかみます。
ローンチソフトでヒットを得る幸運にも恵まれましたが、ハード性能的にもGBAはロックマンにぴったりでした。
それは、GBAが、アクションゲーム製作に最適なハードである、ということ。
SFC並みのグラフィック性能で、良質なアクションゲームを作るためには最適なスペック。
PS、PS2据え置きゲームハードでは時代遅れとみなされる2Dアクションも、GBAなら古臭さは感じられない。
そういった背景もあり、「スーパーマリオアドバンス」「悪魔城ドラキュラ Circleof the Moon」など、GBAでは初期から2Dアクションの良作が揃っていました。
その勢いに続くように、Xシリーズのゼロのスピンアウトとして、満を持してGBAの
2Dロックマン、ロックマンゼロが始まった…
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当時の状況はこんな所でしょうか。
アクションゲームとしての質も良く、従来のXシリーズのファンの支持に加え、エグゼとの相乗効果もあり、ゼロ1は20万本以上の売り上げを記録。
この後、「硬派アクションロックマン」路線を受け継ぐシリーズとして、計4作発売されることになります。
別の切り口でもゼロを取り上げたいのですが、長くなりそうなので一旦切ります。